先代の柏木代八氏が、湯治宿であった「名栗館」を譲り受けて、「大松閣」として大正末から営業を始める。「大松閣」として営業を始めるにあたり、若手大工の棟梁浅見松三氏と全国の旅館を見聞し、当時の建物を建設したとのこと。地元の西川材をふんだんに使い、松三氏の技術を駆使して、名材の地にふさわしい建築に建築にこだわり抜いた建物となった。「大松閣」の「大」は柏木代八氏の代の音から採り、「松」は浅見松三氏の松から頂いたそうだ。
昭和60年代に代八氏の孫の柏木正之氏が鉄筋5階建の「翠明館」を造り、それまでの建物は取り壊されたが、大正期の建築技術と材の素晴らしさを惜しんで、残せる材は全て抜きとり、現在、系列店のハミングの内装材の一部として、その姿を残している。
西川材と名栗という地域への愛情とこだわりは、今も受け継がれ、「木になる郷」というテーマに進化を遂げている。
館内は木のぬくもりに包まれ、生花を切らずに随所に飾られている。女将の静子氏自身によるもので、絵や掛軸も複製物は使わないという。
専務の柏木宏泰氏は「飯能・名栗の良さ、美しさを訪れてくださった皆様に伝えていきたいですね。スタッフみんなで考えながら、この土地ならではのイベントなども開催しています」と話す。
※飯能すいーとんは、各種コース料理の中の一品としてご提供をさせて頂いているとてのこと。
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